2021年3月

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「自然環境に感謝しよう、そして地球の悲鳴に耳を傾けよう~社会貢献よりも、SDGSよりももっともっと大切なこと~」
太陽がぽかぽかと照り、すっかり春の気候になってきましたね。春日和は、とても気持ちが良く、自然とわくわくして、外に出たくなりますね。

布団やシーツのお洗濯、お散歩や公園で遊ぶ、縁側でお昼寝・・・人それぞれ色々したいことがあると思います。

私たち農家にとっては、育苗や田植え等忙しい時期の始まりですが、春になると自然と体が動き出して皆テキパキ農作業に励んでいます。

そんな春ですが、山や公園、近所を歩いていると、至る所に春に向けて準備する自然の姿があり、春が突然やって来るのではないことが分かります。

2週間前、山を散歩していると木々の枝に、今にも葉が出てきそうな冬芽が沢山見えました。桜に先駆けて、梅の花も満開でとても綺麗でした。

逆に、この寒空の下の低い木に、小さな蝉の抜け殻がビッシリ付いているのを見つけて驚いたりもしました。よく見るアブラゼミの抜け殻よりもうんと小さくて、どの蝉の抜け殻か分からなかったのですが、調べてみるとヒグラシの抜け殻でした。楽しくなってしまい、持って帰って、花瓶に木の枝を活けて、そこに付けて飾ってしまいました。



半年以上前の命の息吹を感じられることは、とても楽しい体験でした。

最近私はよく、自然環境について考えます。少し前、ゴミ拾いをした時、始める前は「役に立ちたい」と考えていました。でも、ゴミ拾いを終えた後、ただ、自分の生活の始末をしただけなんだと気が付き、「役に立つ前に、当たり前のことができていない自分」に気付くことができました。

ゴミを拾っていると、勿論わざと投棄された悪質なゴミもあるのはあるのですが、意外にも意図的ではないゴミというものが多いものだと気が付いたからです。

例えば、植木の間に落ちていた軍手。お手入れやゴミ拾いをして下さった方が、置き忘れたり落としたりしてしまったのではないかと感じました。他にも、煙草を落とさない様に配慮されている方が落としたであろう灰皿ケースや、きちんと留め具で留められた中身の残ったお菓子の袋。風で飛んで来たであろう紙切れやビニール袋。

「私が落としてゴミになっていたかもしれないもの」だと感じました。

「私は一度もゴミになるものを、忘れてきたり、落としたことがない」という人がどれくらいいるのでしょうか。人が生活すれば、その分だけ意図するにせよしないにせよ、ゴミは増えるし、その一部は町に転がる結果となる。落ちているゴミは、決して「私ではない悪い誰か」が落としたものでは無いのだと感じます。

先日、環境に関するイベントに参加した際、沢山の環境保護団体やSDGSに取り組む農家や学生が、様々な楽しく為になるワークショップや展示をして下さっていました。

その中で、「買い物は投票なんだ」という素敵な絵本に出会いました。



子どもたちに、自然環境と私たちの毎日の一つ一つの行動の選択がどう関わっているか、もっというと、どう行動すれば地球の自然環境が汚れて壊れていくのか、どう行動すれば少しでも汚さずに済むのかを考えてもらうきっかけにと思い、早速、購入しました。

しかし、読んでみて、子どもではなく、大人が読まなければならない、知らなければならないことだと痛感しました。

これまで自分の生活と地球環境の関係について、真剣に考えたことが無かった方にとっては、毎日食べているもの、洗剤、農薬、プラスチック製品…身の回りの全ての物が違って見えるようになるきっかけになると感じます。

私自身も、「社会貢献よりも、SDGSよりも、まずは知って、真剣に考えること」から始めたいと感じました。

そして、大好きなこの街、この国、この地球、この宇宙の環境がいつまでも豊かで、全ての生物が幸せに暮らせるように考えられる一人の人で在りたいです。


今日は、気温は低く冷えますが、お日様が眩しくとても良いお天気ですね。子ども達が楽しみにしていた3月3日、雛祭りです。娘たちもここ一週間、「きょーおはたのしい ひなまつりぃ♪」と、「うれしいひなまつり」の歌を毎日歌っています。

雛祭りと言えば、散らし寿司や菱餅、雛あられを食べてお祝いをしますね。私は、小さい頃から雛あられがとても好きです。私は関東出身なので、お砂糖の付いた雛あられが懐かしい味です。
さて、雛祭りなので雛祭りのおやつをご紹介しようかとも思ったのですが、雛あられと同じお米を使ったおやつをご紹介したいと思います。

皆さん、ポン菓子って知っていますでしょうか?稲作地帯の地方では、お祭りなどの時の定番のようで、機械の中に米などの穀物を入れて、圧力をかけた後に一気に開放することによって膨らませたお菓子で、砂糖をまぶして甘くしていただきます。「ボンッ!!!」というけたたましい爆発音がするので、大人になって初めて見た時は、その音にも、平然としている人々にもとても衝撃を受けました。

駄菓子屋さんやスーパー、直売所等にも売っていますし、勿論イカリファームの直売所にも置いていますよ。プチプレゼントでも人気です。今日は、そのポン菓子を、もうひと手間かけて楽しく美味しくいただくおやつをご紹介したいと思います。

その名も、「ポン菓子チョコバー」です。



2月の直売所では、「バレンタインデー」に合わせて、「コメンタインデー」キャンペーンをして、お米をお買い上げ下さった皆様に、この「ポン菓子チョコバー」をプレゼントさせていただきました。



この、「ポン菓子チョコバー」を、1か月間で沢山作らせていただいたのですが、どのチョコレートを使うかで、食感や味が変わりとても面白かったです。量が多かったので製菓用のチョコレートを色々と試しながら作りましたが、普通の板チョコ等好みのもので作るのも美味しくできると感じます。

作り方ですが、分量や手順も説明不要なくらい簡単です。念のためお伝えしますが、余り厳密なものではありませんので、適当な量で自分の感覚で気軽に作ってみて下さいね。

【材料】
・チョコレート160g
・ポン菓子45g

 【道具】
・ボール(中サイズ)
・ボール(大サイズ)
・バット
・クッキングペーパー
・ゴムベラ
・包丁
・まな板

 【作り方】
① ボール(中サイズ)に刻んだチョコレートを入れる。
② 温かいお湯を入れたボール(大サイズ)に、①のボールを入れて、ゴムベラでかき混ぜながら全て溶かす。
③ 溶かしたチョコレートに、ポン菓子を入れる。
④ クッキングシートを敷いたバットに③を流し込む。
⑤ 常温または冷蔵庫で固める。
⑥ 固まったら、割れない様に気を付けながら包丁で、バーの形にカットする。

※お湯の温度は適当です。
※ポン菓子は、チョコレートに対して多すぎるかなと思う程度で、やっと食感も出て美味しく出来上がります。白い部分があっても心配せずに、底に溜まったチョコレートを持ち上げる様にして、繰り返しかき混ぜてチョコレートをまぶします。
※クッキングシートは、バットぴったりに合わせて、角が出るようにしっかり折り目を付けると、バーの成型が綺麗に出来ます。
※カットは、固め過ぎると割れやすく、固まっていないと断面にチョコが付くので、中間の、もう少しで固まり切るというタイミングでカットすると、切りやすくきれいに出来ます。
※冒頭にも書きましたが、チョコレートの種類を変えて作ってみると味の違いが楽しめます。

とっても簡単なポン菓子チョコバーですが、ポン菓子の米粒のしっかりとしたサイズによる存在感が絶妙で、ふわっとしているけど表面が砂糖でカリッとしている食感を楽しめます。

ポン菓子自体も、優しく懐かしい甘さを味わえますし、小さなお子様等は一粒一粒指でつまみ、集中して食べてくれるので、手先の練習にもなりますし、ちょっと静かにしていてくれたりもしますし、何より体に優しく与えやすいおやつでもあり、親御さんにとっていい事尽くしのおやつでもあります。

イカリファームでも、プレゼント等では大人の方も、喜んで選んで下さいますし、ひそかに老若男女に人気の根強いお菓子ですね。

ポン菓子自体を楽しんで、次は、チョコバーにして楽しんで、皆さんも是非、ポン菓子を見かけたら楽しんでみて下さいね!