「一つ一つを数えてみる秋」
こんにちは!昨晩は、オレンジ色のお月様がとても綺麗でしたね。いつもより、かなり大きく明るく照らされていて、娘や近所の方々と「すごいね。綺麗だね。」と、山に掛かる満月を見上げて楽しみました。帰ってから、娘がお月見の貼り絵を作って見せてくれたので、十五夜にしていなかったお月見を、遅ればせながら楽しませてもらえた晩でした。
さて、お月様が綺麗な秋ですが、「○○の秋!」といえば、皆さんは何を思い浮かべますか?私は、「食欲の秋‼」が一番に来て、「芸術の秋」が二番目に思いつきました。あとは他に何かあるのかなと思って調べると、定番の「読書の秋」、「スポーツの秋」が出てきたのですが、意外だったのは、「睡眠の秋」でした。「紅葉の秋」、「趣味の秋」なんていうのもありました。
私は、秋にはとにかく美味しいものを食べたいと思っているので、一番に「食欲の秋!!」が出てきましたが、続いてすぐに「芸術の秋!」が思い浮かびました。自分がどんな秋にしたいかが、答えの順番に現れてくるところが面白いので、色々な人に聞いてみたいなと思いました。
さて、どうしてこんな話をしたのかということなのですが、私はこの秋書道にハマっています。娘と好きな文字や線を書いたり、久しぶりにしたいなと思っていた等身大の全切りサイズの半紙に大きな筆で字を書いたりしています。
元々は、手本を見て真似をして綺麗に書く書よりも、自分の感性で描く魂の籠った書が好きなので、いつもは自由な文字を自由に描くのですが、この秋は、図書館で見つけて借りた、私の大好きな書道家の武田双雲氏の著書「書本」という子供向けの簡単な漢字の1文字の書沢山載っている本を真似ながら、書道家気取りで楽しみました。書道や茶道、剣道等の武術、芸事、もっと広く言えば全てのスポーツや仕事や掃除などの作業にも共通することだと思うのですが、所作や状況の一つ一つに集中するということは、物凄く充実感があり楽しいことです。
先日、前述の武田双雲氏が実業家でもあり作家でもある本田晃一氏と共にお話しされていた内容に、とても心動かされました。
「人間は、暇というものがとても苦手で、暇になるとつい、悩みや不安を創り出したり、物事のハードルを上げてわざわざ取り組むべき課題を創り出したりしてしまう。」例えば、「暇を感じると何もせずにはいられずにゲームをし始め、どんどんレベルを上げて取り組んでいく。でも最後の敵を倒したら、取り組むべきものが無くなってしまって困ってしまう。そして、暇になるとたちまちに、不安なことや悩みが創り出されて行く。」というようなことです。
「そんな時、『一つ一つのことに感謝する。』とか、『ポジティブに考える。』とか、『一つ一つ丁寧に、味わう。』、『今ある幸せを感じる』等で意識を今に戻すことができるといいのですが、それは思いの外ハードルが高く難しいですよね。」と言われていました。そして、そんな方にお薦めな、武田双雲氏が暇なときにいつもしているお薦めのゲームがあるそうです。
「一つ一つをただ数えるんです。『声が出ている。』とか、『風が肌に当たっている。』とか、『水が出た。』とか、『あ、赤色だ。』とか、全ての事をただ数えるだけ。感謝するとか味わうよりも、軽くて沢山できるから良いですし、暇なときに刺激を求めるよりも、副作用も無く、どんな状況でも、いつまででも続けられる。勝手に味わう感覚になり、感謝が溢れてきて、刺激物も要らなくなり、自然と満たされて行く。」のだそうです。
そして、「人は、皆今を生きていない。ドライヤーで髪を乾かす時、濡れている髪の毛から早く、乾かし終わった状態になることを求めているので、ドライヤーで髪を乾かしているこの瞬間は、イライラしている。手が砂だらけになった時も、『うゎ、砂を取らなきゃ。』と思って、砂を落とすことに集中していて、落とし終わるまでは焦ったりイライラしたりしている。これが苦しみの原因。ドライヤーで乾かしている今の瞬間のプロセス一つ一つに心が在れば、幸福になれる。」
「人は皆、今の状況を勝手に悪く判断して、目標に向かって良くしていこうとしている。すぐに未来に頭がいってしまう。それは幸福度が低い。幸福になるには、目標設定やその達成が必要な訳では無く、一つ一つのプロセスに意識を向けることが必要なだけ。」ということをおっしゃっていました。
AIが様々な仕事を代替してくれる世の中になれば、働く時間が短くなり、暇な時間が増えるので、その時にもこの暇つぶしは有効だとお話しされていました。長い時間があることを、暇だと恐れて慌てるのではなく、どっしりじっくり楽しむモードになれることはすごく幸せなことだと思います。その在り方の練習、きっかけとして、「一つ一つ数えるゲーム」は、とても有効だと感じます。
また、設定通りに働く仕事は、AIがしてくれるようになるのであれば、私たち人間は、0から1を創り出すイノベーション能力が求められると言われますが、そこに必要なのは、AIには出来ない感じるということを極めることなのかもしれないと感じます。
読まれる方によっては、難しく感じたかもしれませんが、私は、今日のテーマは、本当は皆に分かる話だと思っています。何故なら、自分の娘たちを初め、子どもを見ていると、どの子も皆自然と「一つ一つ数えるゲーム」に興じているからです。そして皆、自分だけの感性を磨いています。子どもの言動はイノベーションで溢れているとも感じます。
朝晩冷え込むようになってきた晩秋ですが、私は、「一つ一つ数えるゲーム」を入り口に、「一つ一つを感じる秋」を楽しみたいです。
皆さんもこの秋は是非、自分らしい楽しみ方で過ごされてはいかがでしょうか。
さて、お月様が綺麗な秋ですが、「○○の秋!」といえば、皆さんは何を思い浮かべますか?私は、「食欲の秋‼」が一番に来て、「芸術の秋」が二番目に思いつきました。あとは他に何かあるのかなと思って調べると、定番の「読書の秋」、「スポーツの秋」が出てきたのですが、意外だったのは、「睡眠の秋」でした。「紅葉の秋」、「趣味の秋」なんていうのもありました。
私は、秋にはとにかく美味しいものを食べたいと思っているので、一番に「食欲の秋!!」が出てきましたが、続いてすぐに「芸術の秋!」が思い浮かびました。自分がどんな秋にしたいかが、答えの順番に現れてくるところが面白いので、色々な人に聞いてみたいなと思いました。
さて、どうしてこんな話をしたのかということなのですが、私はこの秋書道にハマっています。娘と好きな文字や線を書いたり、久しぶりにしたいなと思っていた等身大の全切りサイズの半紙に大きな筆で字を書いたりしています。
元々は、手本を見て真似をして綺麗に書く書よりも、自分の感性で描く魂の籠った書が好きなので、いつもは自由な文字を自由に描くのですが、この秋は、図書館で見つけて借りた、私の大好きな書道家の武田双雲氏の著書「書本」という子供向けの簡単な漢字の1文字の書沢山載っている本を真似ながら、書道家気取りで楽しみました。書道や茶道、剣道等の武術、芸事、もっと広く言えば全てのスポーツや仕事や掃除などの作業にも共通することだと思うのですが、所作や状況の一つ一つに集中するということは、物凄く充実感があり楽しいことです。
先日、前述の武田双雲氏が実業家でもあり作家でもある本田晃一氏と共にお話しされていた内容に、とても心動かされました。
「人間は、暇というものがとても苦手で、暇になるとつい、悩みや不安を創り出したり、物事のハードルを上げてわざわざ取り組むべき課題を創り出したりしてしまう。」例えば、「暇を感じると何もせずにはいられずにゲームをし始め、どんどんレベルを上げて取り組んでいく。でも最後の敵を倒したら、取り組むべきものが無くなってしまって困ってしまう。そして、暇になるとたちまちに、不安なことや悩みが創り出されて行く。」というようなことです。
「そんな時、『一つ一つのことに感謝する。』とか、『ポジティブに考える。』とか、『一つ一つ丁寧に、味わう。』、『今ある幸せを感じる』等で意識を今に戻すことができるといいのですが、それは思いの外ハードルが高く難しいですよね。」と言われていました。そして、そんな方にお薦めな、武田双雲氏が暇なときにいつもしているお薦めのゲームがあるそうです。
「一つ一つをただ数えるんです。『声が出ている。』とか、『風が肌に当たっている。』とか、『水が出た。』とか、『あ、赤色だ。』とか、全ての事をただ数えるだけ。感謝するとか味わうよりも、軽くて沢山できるから良いですし、暇なときに刺激を求めるよりも、副作用も無く、どんな状況でも、いつまででも続けられる。勝手に味わう感覚になり、感謝が溢れてきて、刺激物も要らなくなり、自然と満たされて行く。」のだそうです。
そして、「人は、皆今を生きていない。ドライヤーで髪を乾かす時、濡れている髪の毛から早く、乾かし終わった状態になることを求めているので、ドライヤーで髪を乾かしているこの瞬間は、イライラしている。手が砂だらけになった時も、『うゎ、砂を取らなきゃ。』と思って、砂を落とすことに集中していて、落とし終わるまでは焦ったりイライラしたりしている。これが苦しみの原因。ドライヤーで乾かしている今の瞬間のプロセス一つ一つに心が在れば、幸福になれる。」
「人は皆、今の状況を勝手に悪く判断して、目標に向かって良くしていこうとしている。すぐに未来に頭がいってしまう。それは幸福度が低い。幸福になるには、目標設定やその達成が必要な訳では無く、一つ一つのプロセスに意識を向けることが必要なだけ。」ということをおっしゃっていました。
AIが様々な仕事を代替してくれる世の中になれば、働く時間が短くなり、暇な時間が増えるので、その時にもこの暇つぶしは有効だとお話しされていました。長い時間があることを、暇だと恐れて慌てるのではなく、どっしりじっくり楽しむモードになれることはすごく幸せなことだと思います。その在り方の練習、きっかけとして、「一つ一つ数えるゲーム」は、とても有効だと感じます。
また、設定通りに働く仕事は、AIがしてくれるようになるのであれば、私たち人間は、0から1を創り出すイノベーション能力が求められると言われますが、そこに必要なのは、AIには出来ない感じるということを極めることなのかもしれないと感じます。
読まれる方によっては、難しく感じたかもしれませんが、私は、今日のテーマは、本当は皆に分かる話だと思っています。何故なら、自分の娘たちを初め、子どもを見ていると、どの子も皆自然と「一つ一つ数えるゲーム」に興じているからです。そして皆、自分だけの感性を磨いています。子どもの言動はイノベーションで溢れているとも感じます。
朝晩冷え込むようになってきた晩秋ですが、私は、「一つ一つ数えるゲーム」を入り口に、「一つ一つを感じる秋」を楽しみたいです。
皆さんもこの秋は是非、自分らしい楽しみ方で過ごされてはいかがでしょうか。